Keihanshin Startup Academia Coallision Program
by Osaka University
KSACプログラム2022町工場BOOTCAMP
研究者のための工場萌えツアー
町工場には大企業にはない様々な日本の技術が集積しています。しかし技術が根付いているのにシステムがないため、多くの課題があるのが現実です。
研究者の皆様に町工場の現場を見ることで、現場が現在抱えている課題だけではなく、気づいていない課題を研究者目線で発見し、自らの研究から課題解決を導くことを期待しています。
大学の知財と現場の課題がつながり、大きなシナジー効果を生み出すことを目的としたプログラムです。
開催概要
開催日時
2022年6月25日（土）、7月25日（月）、7月26日（火）、８月29日（月）
開催形式
バスツアーで福地金属株式会社様、株式会社三栄金属製作所様、正栄工業株式会社様を訪問
見学後、抱える課題をヒアリング
後日、訪問企業様に課題解決の提案
6月25日 研究者のための工場萌えツアー
タイムスケジュール
8時 集合
8時半 工場見学1 福地金属様
10時半 工場見学2 三栄金属製作所様
12時半 昼食 三栄金属製作所様内で従業員の方とランチミーティング
13時半 工場見学3 正栄工業様
15時 ディスカッション 正栄工業様内にて
16時 解散
福地金属 株式会社 様
所在地：〒547-0001 大阪市平野区加美北3-6-21
事業内容
冷間鍛造による金属加工を行う。自動車用部品、建築用部品製作の他、各金型の設計製作も手がける。
抱える課題
機械音が響く工場内での意思伝達方法の改善、稼働時間・作業時間を把握できるシステムの構築、音による金型の消耗具合の見える化、単純作業による作業員のモチベーションアップ、熟練の職人のスキルをシステム化
一社目の訪問先、福地金属様では熟練の職人による可視化、数値化できないスキルをどのように継承させていくか、ディスカッションを行いました。社歴の長い製造業では同様の問題を抱えるところも多く、課題解決について議論が飛び交いました。
8月29日（月）、課題解決についてご提案。
株式会社 三栄金属製作所 様
所在地：〒544-0006 大阪市生野区中川東1-8-19
事業内容
金属プレス加工、金型設計製作、樹脂成形など全て内作。特に金属と樹脂との溶着インサート成形を得意とする。国内6工場とベトナムに工場をもつ、国際企業。主に水回りのパーツを手掛けている。社員80名の内、半分はベトナム人
抱える課題
若い人を育てていく風土、海外人材に専門技術を教える場を提供、町工場からの脱皮（スマート化）、営業利益率の向上、商品開発力の促進、営業力をつける
二つ目の訪問先、50年の歴史を持つ三栄金属様では技術的な課題問題だけではなく、異文化コミュニケーションを通じてどのように発展していくか、人文科学的、環境学的な観点からも熱い議論が交わされました。
見学の後は従業員の方とランチミーティングも行いました。
7月25日（月）、課題解決についてご提案。
正栄工業 株式会社 様
所在地：〒594-1114 大阪府和泉市国分町1419-1
事業内容
アルミ加工、レーザー加工、製缶・溶接・板金、塗装と、設計から製造までをワンストップで行っている。
事業内容
さらなる設計開発技術
ラストは和泉市に所在する正栄工業様の本社工場を見学しました。正栄工業様ご自身が抱える課題だけではなく、工場内では人の流動も多く、動線などについて第三者の研究者の視点から意見を交換しました。
7月26日（火）、課題解決についてご提案。
※各企業様への提案内容は事業、技術の守秘に関わるため伏せさせていただきます。
KSAC by OU メンバーシップ
守屋充雄（HULIX株式会社代表取締役）、中津壮人（マージテクツ）、兼松泰男（大阪大学）、川原隆（大阪大学）、三宅陽治（大阪大学）
アントレプレナー
高東祐輔（大阪大学・学生）、渡部 泰生（大阪大学・学生）
コーディネーター
濱田格雄（大阪大学）、矢倉誠人（大阪大学）
OSAKA chaos メンバー
福地守（福地金属株式会社代表取締役）、文敬柞（株式会社三栄金属株式会社代表取締役）、
久保勇樹（正栄工業株式会社代表取締役）、和泉康夫（株式会社新日本テック代表取締役）、
原田徹朗（株式会社レイ・クリエーション代表取締役）