Keihanshin Startup Academia Coallision Program
by Osaka University
KSACプログラム2023町工場BOOTCAMP
アプレンティスシップ工場萌えツアー
株式会社山本精工さまとの3日間
初めて見るものづくりの世界だったので
純粋に自分の視野を広げることができました
アプレンティスシップの様子
【アプレンティスシップ中の活動】
油圧部品、FA機器部品、半導体製造装置部品などの機械部品加工や精密機械部品製造に取り組む山本精工株式会社。200社以上の町工場さんとのネットワークを駆使し、お客さまの多彩な要望に対応しています。 今回おうかがいしたのは、アプレンティスシップ3日目の午後。すでに丸1日社長に同行し、銀行やスポンサーとなっているバスケットボールチームとの商談などに同席していた学生の栗原さん。
山本社長に話をうかがうと、栗原さんのレスポンスが早く、意見や提案も的確とのこと。この日は、製造工程の流れに沿う形で巡回しながら全部署の工程を順に体験する取り組みをしており、各部署で栗原さんが得意とするデジタル視点からの提案を行ったそう。
山本社長は「自分から話ができて、どんな質問にも返答するなどコミュニケーション能力
が高いです。すでに現場では女性社員から頼られる存在ですよ。栗原さんが『今後も飲み
に連れて行ってほしい』と言ってくれるので、アプレンティスシップ終了後も関係を継続
して意見交換させてもらおうと思います」と話していました。
栗原さんは「『ものづくり会社=汚れた町工場』のイメージがありましたが、山本精工は
全然違いました。また、社長に同行してみて、お客さまを幸せにするには社員を幸せにす
る必要があると考え、社員の健康や満足度を計測するなどウェルビーイングを重視した経営には驚かされました」と話していました。
また、山本社長から栗原さんには『金属加工業界の雇用を促進する方法を考える』というミッションが与えられており、栗原さん自身は現場の業務に携わったり山本社長から話を聞く中で、その方法を考えていました。
【アプレンティスシップ終了後の社長コメント】
山本精工株式会社 代表取締役 山本正人さま
話をいただいた時、面白そうだったのと新しいことに挑戦するのが好きなので参加を決めました。あと、今の大学生がどんなことを考えているのかを知りたいという気持ちもありましたね。
来てくれた栗原さんが優秀で、2時間ごとに全部署で部署研修に行ってもらった時も、各部署でAIやITに関するアドバイスや業務効率化に関する提案をしていました。
会話の引き出しの数や情報感度の高さも我々とは異なっており、自身の意見をしっかりと持っていました。
彼が来てくれた3日間は全社的にプラスしかなかったですね。 私自身も彼と過ごした時間の中で、AIの可能性やITの進化という面で、自分の意識が遅れていることに気づかされました。また、AIで会社が抱えている課題を解決できることも教えてもらい、すぐにやらないとという危機感を感じています。
アプレンティスシップ期間終了後も、彼との関係を継続できたらと考えています。
【アプレンティスシップ終了後の学生コメント】
大阪大学 工学部2年 栗原秀真
ものづくりが好きというわけではなかったので少し不安でしたが、私を受け入れるために大切な時間を使ってくださっている以上、少しでも山本精工の役に立ちたい、貢献したいという想いを持って取り組みました。
各部署で役に立ちそうなITツールやアプリをご提案させていただくなど、少しは役に立てたと思います。 今回の3日間で、山本社長の下で統制を持って動く組織や現場を見られたのは貴重な経験です。また、初めて見るものづくりの世界だったので、純粋に自分の視野を広げることができました。
今後の就職活動やインターンでものづくりの現場を訪れることはないかもしれないので、今回の経験はこれからの人生で絶対に役に立つはずです。 山本社長は人と人の関係性を大切にし、社員からも慕われる素晴らしい経営者でした。今後もお会いできれば嬉しいです。 最後に、今回の経験で私にはものづくりの現場が向いていないことがわかりました(笑)