Keihanshin Startup Academia Coallision Program
by Osaka University
KSACプログラム2023町工場BOOTCAMP
アプレンティスシップ工場萌えツアー
株式会社アックスヤマザキさまとの3日間
自分の当たり前は、決して世の中の当たり前じゃない
アプレンティスシップの様子
【アプレンティスシップ中の活動】
家庭用ミシン専門の製造メーカーとして、簡単に縫えるミシンを通じて手作りの楽しさや感動の提供をめざす株式会社アックスヤマザキ。もう一度、ミシンで「一家に一台」をめざして事業に取り組んでおられます。 今回おうかがいしたのはアプレンティスシップ3日目の朝。すでに会社に関する説明や生産現場の見学、さらには山﨑社長がメディア取材を受ける現場に立ち会うなど、さまざまな経験をしていました。
おうかがいした時は、新製品の開発会議に学生の大石さんも参加すると聞いて同席させていただきました。大石さん自身の経験はもちろん、普段ミシンを使っていない視点からの意見、小学生時代に立ち返っての意見、さらには彼女の周囲にいる人々の話や行動をもとに、的確に新製品に対する感想や意見、アイデアを提案していました。
山﨑社長は「目的意識がしっかりしていて、意見を求めると受け手のことを考えて明確
かつわかりやすい言葉で意見してくれます。消費者目線の言葉は貴重で、私自身もいく
つかの気づきがありました」と話すなど、実現の可否や可能性の高低に関係なく積極的
に意見や提案を行う大石さんを高く評価していました。
大石さんも「中小企業の製品開発や経営について学べています。
山﨑社長には私の意見を受け止めてさらに深掘りする意見も聞いてくださり、コミュニ
ケーションするだけでも勉強になっています」と話していました。
【アプレンティスシップ終了後の社長コメント】
株式会社アックスヤマザキ 代表取締役 山﨑一史さま
株式会社アックスヤマザキ 代表取締役 山﨑一史さま 新卒採用を行っていないので、大学生に会社を見てもらうこと自体が貴重な経験です。私はもちろんのこと、社員にも何かしら刺激があると考えて受け入れを決めました。
大石さんは能力だけじゃなく目的意識も高く、何事も貪欲に吸収したいという姿勢を持っていました。その上、多くの鋭い指摘をしてくれる言葉の端々から「アックスヤマザキを良くすることに貢献したい」という想いが伝わってきました。
実は今回、大石さんの受け入れ担当として最も若手の社員を任命したのですが、彼が一番刺激を受けて成長したようで、働く姿勢が変わったように感じます。
私自身もSNSのさらなる活用など、もっと丁寧に情報を「発信すること」や「伝えること」の大切さに改めて気づかせてもらいました。
【アプレンティスシップ終了後の学生コメント】
大阪大学 外国語学部1年 大石こころ
新製品開発会議にも参加させていただき、ミシン初心者の視点から意見や提案をしました。また、若い人たちにアックスヤマザキを知ってもらったり、発信した情報を見てもらうために、SNSでどんな内容をどのように発信するのが良いのか、SNS読者を拡大するためにどんな施策を行うのが良いかなどについても意見や提案を行いました。
山﨑社長に同行して強く感じたのは、常に会社を超えた人のつながりを大切にしておられたこと、お客さまファーストだけじゃなく社員ファーストも考えておられたことです。
今回、会社というこれまで知らなかった場所で3日間過ごした中で、商品には必ず作り手のストーリーやこだわり、想いが詰まっていることを知りました。さらに「自分の当たり前は、決して世の中の当たり前じゃない」ことを身をもって学ぶこともできました。